Re: 論文レビュー:

DOI: 10.1097/BOT.0000000000001781
Effect of Wound Closure Technique in Proximal FemoralFractures: A Prospective Cohort Study



On Tue, Jan 5, 2021 at 11:54 PM takahisa scientific paper <takahisa.scientificpaper@gmail.com> wrote:
PI/ECO  
P 大腿骨近位部骨折患者 2016/5-2017/8 486の連続患者 単施設
I/E ステープルVSモノクリルVSモノクリル+ダーマボンド
C 上記3種
O 1)創部の浸出@POD3 2)入院期間、合併症
結果 
ステープラーは 浸出 が優位に多かった。入院期間はステープルで優位に長かった。合併症有意差なし。
 
新しい知識のギャップ
創部の浸出は入院期間や感染症に関わる。
9. Kyle T, Judd EC. Expedited operative care of hip fractures results insignificantly lower cost of treatment.Iowa Orthop J.2015;35:62–64.10. The REFReSH study group, Leal J, Gray AM, Prieto-Alhambra D, et al.Impact of hip fracture on hospital care costs: a population-based study.Osteoporos Int.2015;27:549–558.11. Budhia  S,  Mikyas  Y,  Tang  M,  et  al.  Osteoporotic  fractures.Pharmacoeconomics2012;30:147–170.12. Australian Institute of Health and Welfare.Australia’s Hospitals 2015–16 at a Glance. Health Services Series No 77. Cat. No. HSE 189.Canberra, Australia: AIHW; 2017. Available at: https://www.aihw.gov.au/reports/hospitals/australias-hospitals-at-a-glance-2015-16/contents/table-of-contents.13. Khan RJK, Fick D, Yao F, et al. A comparison of three methods ofwound closure following arthroplasty.J Bone Joint Surg Br.2006;88:238–242.
過去のエビデンスでは閉創方法との関係はさまざま。 

解析方法
前向きコホート
Global test & pair wise test 、単変量解析のみ 
論文の構成
結果
各アウトカムごとに表記。
考察
まとめ。
過去の研究との比較。

多少浸出があったほうが入院は短くなる?ドレナージになる?と解釈しました。
ステープラーは良くないようです。

気になる点
Table1での検定は不要?
P-valueにNSと記載する方法は望ましくない。
AbstractにGlobaltestの結果のみ記載(3群が同じ、ではないという検定)、Stableが優位に長いと結論づけている。これは不正確で、正しくは、すべてのグループが同じではなかった。という言い方が正しい。
We used the ASA score in an attempt to control for patientselection and comorbiditieと述べているが、Control(多変量解析による調整)はされていない。

Re: [論文レビュー] 


Total Hip Arthroplasty Versus Hemiarthroplasty for Displaced Femoral Neck Fracture: A Systematic Review and Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials.

PI/ECO  
P 大腿骨頚部骨折
I/E THA
C  HA
O HRQoL、死亡率、脱臼率、ステム周囲骨折、手術時間
 
HAとTHAが最大5年で同様の修正率、機能、死亡率、人工関節周囲骨折、および脱臼をもたらす可能性があり、健康関連の生活の質にわずかな、おそらく重要ではない利益をもたらすことを示しました。
 
新しい知識のギャップ
以前のRCTでは、THA>HAと言われていた。
しかし、最近のRCTではHA>THAと言われている。
->メタアナリシス後に新規・巨大RCTが行われたから 、再度、メタアナリシスを行った。

解析方法
メタ回帰分析
 PROPERO登録済み
MEDLINE,Embase,Web of Scinence, Cochranからレビュー
サブグループアナリシスは、Risk of Bias(RCTの信頼性の程度)で分けた。

論文の構成
Methodで、MID(臨床的な最低限の重要な差)について
18.Guyatt GH, Thorlund K, Oxman AD, Walter SD, Patrick D, Furukawa TA, JohnstonBC, Karanicolas P, Akl EA, Vist G, Kunz R, Brozek J, Kupper LL, Martin SL, MeerpohlJJ, Alonso-Coello P, Christensen R, Schunemann HJ. GRADE guidelines: 13. Pre-paring summary offindings tables and evidence profiles-continuous outcomes. J ClinEpidemiol. 2013 Feb;66(2):173-83. Epub 2012 Oct 30.

15.Thorlund K, Walter SD, Johnston BC, Furukawa TA, Guyatt GH. Pooling health-related quality of life outcomes in meta-analysis-a tutorial and review of methods forenhancing interpretability. Res Synth Methods. 2011 Sep;2(3):188-203. Epub2011 Dec 14.

19.Johnston BC, Patrick DL, Thorlund K, Busse JW, da Costa BR, Sch ̈unemann HJ,Guyatt GH. Patient-reported outcomes in meta-analyses-part 2: methods for improvinginterpretabilityfor decision-makers. Health Qual LifeOutcomes. 2013 Dec 21;11:211.

まとめ(すべてのアウトカムの説明)
HRQoLとMIDについて説明 (わずかな改善だった)
強み(Robで層別化した、MIDを用いて評価した)
弱点(限られたHRQOLのデータ、短めのフォロー期間)
今後(費用対効果研究を、長期フォローでやるとよい)

感想
連続変数は有意差が出やすいが、MIDの議論になると効果的かどうかと言う話になるのでより実践的と思った。

媒介分析1 コンセプト

  1. 古典的な媒介分析
  2. 古典的な媒介分析の限界
  3. Counterfactual approach 定義
  4. Counterfactual approach Identifiability

 

1古典的な媒介分析

 

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A Exposure

M Mediator

Y Outcome

 

疑問:どの程度、Aー>Yが、Mによって媒介されているか、どの程度直接Aー>Yの影響があるか?

Direct effectとIndirect effect

 

例:15q25.1遺伝子の変異

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A:15q25.1遺伝子

M:喫煙

Y:肺がん

 

遺伝子の1肺癌を起こす作用、2喫煙を促す作用(ニコチン依存)がわかった

さらに遺伝子ー環境の相互作用も示唆された

 

媒介分析の課題

1数学的な因果関係の定義

2Identifiability

3複雑なデータ

・Continuousでないアウトカム、中間因子

・Exposureーmediator(AーM)のInteractions

・Missing dataとMeasurement error

 

古典的な媒介分析は、疫学と、社会学からやってきた

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(Mがついた)

 

Difference method

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例:Caffo 2008
A鉛 M脳容量 Y認知機能

C年齢、学歴、喫煙、アルコール

Mなし→5点減少

Mあり→3.79点減少

Indirect effet:5.00−3.79=1.21(p=0.01)

 

Product method

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Direct effect→θ1

Indrect effect→θ2β1

 

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まとめ

 

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DIrect,Indirect effectはモデルによって生まれる

Joint normalityのもと、Product methodとDIfference methodは同じ値になる

 

古典的な媒介分析の限界(2つ)

1.たとえ、Exposureがランダム化されるまたは全てのConfounderがモデルに投入されていても、

MediatorーOutcome confounding(MーYの間のConfounder)がありうる(U)

このMーY間のConfounderが調節されていないと、結果は偏る

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MediatorーOutcome Confounding

ExposureーoutcomeのConfounderは重視されている(C)

しかし、MediatorーoutcomeのConfounder(U)は軽視されていて、Secondary analysisであるMediation analysisでは十分に調整されていない

(U)は、DIrect, indirect effectをBiasさせる

 

A喫煙

Y乳児の死亡

M出生体重

M出生体重の層別解析→体重が低いと喫煙によって死亡リスクが減る!!

これは、Birth defect(U)を調整していないから。
Birth defectがMediatorーoutcome(出生体重ー乳児の死亡)のConfounder

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喫煙しないで(A=0)、出生体重が小さい(M)→喫煙より悪い影響:Birth defect(U)がConfound→喫煙している方が、乳児死亡率が低い

Pardoxial!!

 

Meidator-Outcome Confoundingへの対応(2つ)

いずれか、できれば両方やるべき

1Study designの時点で、Mediatorーoutcome counfoundingのデータを集める

2すでに研究が終わっていたら、Unmeasured metatorーoutcome ConfoundersをSensistivity analysisで、UがMediatirーOutcomeにどの程度影響を与えているか(MediatorーExposureも?) 

VanderWeele2010, Imai 2010 Hafeman2011 Tchetgen 2012

 

古典的な媒介分析の限界(2つ)

2 Exposure(A)とMediator(M)のInteractionがないと仮定されている

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もしInteractionがあると、

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θ1=0.5、θ3=ー1.0の時、Mの有無で、A→YのDirect effectが+0.5と−0.5で逆に振れる。

→Interaction考慮しないと、Averagingされて、Direct effectが0になる。

=すべての効果が、Indirect effect(Mediateされた効果)として説明されてしまう

さらにAとMのYへのInteractionが生じるかもしれない(mediationがない=A→Mがなくても)

結果として、MのMeidationが全くなくても、mediationが100%の効果になってしまう!!

 

もし、Product methodとDifference methodの結果が一緒でない→ExposureーMediator(A-M)のInteractionがある

mediatorがBinaryのときは、Product methodとDifference methodのEstimatorはDirectもIndirect effectoも定義できない

outcomeがBinaryのときは、同上

Product method / Difference method→因果関係を説明しない!

 

Counterfactual frameworkを加味した、Causal mediation analysis

Parametric definitionのない、Direct \indirect Causal effect

Effect decomposition

Non parametric identifiability assumptions

 

 1
・Causal(Counterfactual) directとIndirect effectの定義

・未測定のConfounderがないという仮定は、Identificationに必要ない

・これらのCounterfactual direct・Indirect effectのために必要なRegressionモデル
(VanderWeele2009,2010,2013,Imai2010,Lange2012)

 

Y Outcome

A Exposure

M Mediator

C covariates

Ya Counter factual outcome Y for each individual when A set to a

Yam Counterfactual outcome Y for each individual when A set to a and M to m

Ma Counterfactual post-treatment intermediate M for each individual when A set to a

 

定義(Robins and Greenland 1992, Pearl 2001)

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 CDE

M=mでFixした後のY1-Y0

Fixしているから、Blockされて、”Direct" Effectになる
Mによって、CDEは異なる可能性がある。

NDE

CDE(m)のm=0のとき

NIE

Aがある状態で、Mの有無(In direct pathway)

 

TEはNIEとNDEにわかれる

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NIEとNDEの定義は、AとMの間に、YへのInteractionがないという仮定が不要!

TEをNIEとNDEにわけることも、AとMの間に、YへのInteractionがないという仮定が不要!

 

NIEとNDEは効果の分割に有効。(CDEは通常役立たないー>MediatorのEffect modificationがわかったところで、A->YとA->M->Yの効果については言及できていない)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コンサルタントになることついて

1戦略を練るための問題解決能力

2実行するための現場での具体的なスキルセット

 

両者を学びたい

その視点で、

どのようなプロジェクトが

1、2の能力を伸ばせるか?

常に逆算し続けたい

 

そして、職場にとって、必要とされる人材になることを目指し、信頼を獲得しGoalに向かって貢献したい

読書記録

リーディングによって、リスニングが向上するか?

 

ここのところ毎日WSJ(Wall street journal)の英文記事を読むようになって、英語のリスニングが向上している気がしている。

→”効果”
1英語を英語で理解する

2聞き取れない部分に引っ張られなくなる

 

新しい変化

シャドーイングを隙間時間にやる

2映画を字幕なしで見る

 

そこで、リーディングについての本に目を通すことにした。

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この本に目を通した

暗記も努力も我慢もゼロ!?

1)英語学習法の間違い
2)効果
3)可能にする3原則
4)始め方
5)読むから見る聞く話す書く
6)ネットで自分に合う素材探し
7)Q&A:初心者
8)Q&A:実践者

 

1)英語学習法の間違い
量と質が足りない。
早いと200w/m、朗読CDは150−180w/m
楽しむこと

2)効果

●3カ月~半年後私、日本語に直してない!?リスニングが楽になった。

「本当に英語を英語のまま分かるってあるんだ」と、うろこが目から落ちた瞬間です。

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ということだということがわかった。

次のステージは

半年から2年後に英語の本で読んでいたり仕事の英語メールがさらさら書けるようになるらしい。

2、3年後にはオンライン英会話で他の日本人と違うと言われTOEICで高得点が出るらしい。


3)可能にする3原則
なんでも持続可能性は大事。個人的にはAccesibilityが重要と考える。すぐに手に入るところにあるかどうか。お菓子のつまみ食いや、スマホをつい見るのと一緒。
1.辞書を捨てる

2.わからないところを飛ばす

3.合わないと思ったらやめる

仲間が必要?


4)始め方
まず100万語を目指す

絵本を音読CDを聴きながら読むのが最強。(Oxford reading tree)

→これって、映画を字幕見ながら見るのと一緒?

5)読むから見る聞く話す書く
多観→字幕なしが良いらしい?

英語字幕はそれを読むのに一生懸命になるからNG

特に発音をよくしたいとき(シャドーイングの方が効果的)

耳慣れさせる→飽きるまで何回も聞く

多書→間違いを気にせず毎日書く

シャドーイング→わからなくても、強弱、イントネーションを意識する
ながら作業がおすすめ?


6)ネットで自分に合う素材探し
Audible, MOOCなど


7)Q&A:初心者
8)Q&A:実践者

文法→自分が自然だと感じるものが文法に沿ったものになる。

 

読了30分